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白籏史朗の甲斐山歌

甲斐山歌(165)/高尾山

高尾山 同じ呼び名、全国各地に(165)

 高尾山という山名は日本いたるところにある、といってよいほど多い。最も有名なものは東京都八王子市にあり、山頂直下に真言宗の関東三山の一つである薬王院(他の二山は成田山新勝寺と川崎平間寺)があって、東京近郊で最もポピュラーといわれるハイキングコースとなっている。

 日本山岳事典(三省堂)によれば、「高尾山」は、日本各地に他に15峰あり、この甲州市の高尾山(たかおさん)(1120メートル)もその一つである。読みと字が異なるものでも、高尾山(やま)が26、高雄山(さん)と高雄山(やま)が10、鷹尾山が1、数えられる。

 甲州市の高尾山は、大菩薩嶺から南西にのびる日川尾根の南端近くにあり、南西山腹に高尾山飯縄神社がまつられている。

 このあたり、大滝山、棚横手山の項でも記したが、国土地理院図では大滝山の山頂に宮宕山の山名がつけられている。棚横手山も本来は剣ノ峰であり、南に連なるその他のピークに初めて宮宕山の名があり、三ツ尾山、菱平と続くが高尾山の名はない(甲斐国志)。

 70年に作成された旧勝沼町発行の地図(98年3月修正版)には、北から順に大滝山、棚横手山、富士見台、高尾山、宮宕山(剣ケ峰)、柏尾山と記されているが、宮宕山がはるか南方に押しやられ、三ツ尾山、菱平の名はどこにもない。

 この山へのハイキングは、あまたの国宝を有する勝沼大善寺下手から車道に出て、それを忠実になぞれば簡単に到達できる。また、タクシーで大滝不動尊から通じる車道を利用すればさらに早い。下山は稜線(りょうせん)づたい、大善寺へと出ればよい。

 【写真説明】 甲州市勝沼町菱山の「ぶどうの丘」から見た高尾山 (C)白籏史朗

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